国語6月②古文1999年第6問(3)ウ、2005第2問(3)エ

こんにちは、スタッフBです。1999年第6問(3)ウ、2005第2問(3)エを解いて、互いの答案を検討しました。 とある生徒の答案、それに対するコメント、問題全体へのコメントをまとめました。 

その前に、K先生による和歌の解説。

「身を知る雨」は男性が自分をどのくらい愛しているかを知る雨(雨でも会いに来る男性は愛があるとされた)。

 

歌に、植物である忍ぶ草や梔子を添えることがあった。

 

男性から手紙が届くと、女性は返事をしなかったり、侍女に代筆させたりして「困るわ」の姿勢を見せることが好まれた。

 

和歌のポイント

①誰が?誰に?

②五七五七七に分ける

③区切れ、倒置をチェック

 区切れは、終止形、命令形、ばや・なむ・てしがな・にしがな・もがな、係結びのむすび

④掛詞があれば、自然と人事に分ける。

 人事・・・人間の心情、社会生活上の出来事

 

掛詞の訳し方

①状態が似ている場合

自然を訳し「〜ように」でつなぐ。

句読点でつなぐ

 

②音だけ似ている場合

「〜ではないけれど」でつなぐ

「〜という言葉のように」でつなぐ

1999年第6問(3)ウ

嘆きながらひとりで寝て、夜が明けるまでの時間をどれくらい長く感じるのか分かっているのだろうか

 

何を嘆きなのか

門を開けるまでの要素が入っていない

比べたるも表現していない

 

反語のときは反語がわかっているように訳す。「〜だろうか」で訳さない。

「開く」は四段と下二段があるので、今回は「開ける」で訳す。

何と何を比べているのかはっきりと書く。

 

2005第2問(3)エ

訪れる人もいない渚の住の江で、誰を待って松風は絶えず吹いているのだろうか

物足りない。姫君の情緒を出すべきではないか。

「べき」を訳していない

誰を尋ねるのか入れるべき

 

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