共通テストで大成功を収めるための戦略的アドバイス集

はじめに 2025年の共通テストはどうなる?!

共通テストまで1ヶ月を切ろうとしています。
2025年1月18日・19日に本試験が実施される共通テストは、今回で5回目となります。

3年前の2022年度入試では、数学の比類なき難化に多くの受験生が動揺し、平均点も今までで1番低い点数(数学1Aの平均が37.96、数2Bの平均が43.06)にまで落ち込み新聞報道されるところとなりました。
この異常事態を前に、東大受験生の多くは出願先を急遽変更したり私大の併願先を増やしたりと1月末に慌てふためきました。

この点、2022年6月30日に、大学入試センターは以下のような報告書を発表しました。
抜粋いたしますと

今年度の本試験では、総じて共通テストが志向する思考力・判断力・表現力等を問う内容であったが、その一方で次の二つの課題も見られた。

第一は時間配分である。 思考力・判断力・表現力等を問う試験において、 今回は、その考えるための時間が受験者にとって十分にはなかったと推察される。

1問あたりの配点を高くして問題量を削減することや、知識 技能と思考力・判断力・表現力等をバランスよく問うこと等、共通テストの趣旨が十分に実現される試験となるよう引き続き検討していきたい。

第二の課題は計算量の多さである。 一定程度の計算は、技能面の評価という点から必要であり、数学の性格上、思考力・判断力・表現力等を問う問題であっても不可欠である。

しかし、桁数の多い四則演算の繰り返しは、高校数学の本質的な内容ではなく、さらに現在のテクノロジーの普及を考えればより検討の必要がある。 今後も、知識の理解の質を問う問題や思考力・判断力・表現力等を発揮して解く問題に、受験者が十分な時間をかけて取り組むことができるよう検討していきたい。

と記載しています。
(以下のリンクの数学Ⅰ、数学Ⅰ・A自己評価p4から引用。太字化は筆者。)
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/hyouka/r4_hyouka/r4_hyoukahoukokusyo_honshiken.html

このことから、2023年度の共通テスト数学は多少なりとも易化するのではないかと言われ、実際に大幅易化となりました。

その他にも、当初言われていた記述式問題の導入断念、
センター時代とは比べものにならないくらい負担が大きくなった英語
2023年の生物の難化
といった迷走ぶりを前に、受験生も学校関係者も共通テストにここ数年翻弄され続けてきました

そうしたなか、2025年度から共通テストは再び大改革を行おうとしています。
国語の大幅な出題形式変更、数Cの導入、情報の新設などが打ち出され、学校のみならず塾でも大混乱に陥っています。

高卒生には旧課程を選べるよう今回限りの配慮がなされますが、解答用紙のマーク欄の塗り間違えや、解答すべき問題の取り違えといったリスクが例年になく高まってもいます

(詳しくはこちら)

【注意喚起】2025年(令和7年)共通テストの注意事項

新課程導入の年には例年になく混乱が起きると言われています
初年度は様子見でマイルドな問題が出されることもありますが、いきなり激ムズの問題を出してきた年も過去にはありました。

正直こればかりはどうなるのか、蓋を開けてみないことにはわかりません。

ただし、後述するところでもありますが、全設問、全大問、全科目で難化することはありません。試験会場で慌てふためくことなく冷静に対処することが重要です。

そのためにも、徹底したシミュレーションが重要になります。

どのような心構えのもと、どのような点に留意して戦略を打ち立て、これからの 1 ヶ月を乗り切れば良いのでしょうか。
本稿では戦略的なアドバイスを幾つかの項目に分けてご説明したいと思います。

① 共通テストで大失敗する東大受験生の典型

共通テスト(旧センター試験)は東大入試の第一次試験であるにもかかわらず、例年、適切な対策を怠り、1月下旬に志望校変更を強いられる東大受験生が1000人単位でいます。

皆さんが、そのうちの一人にならぬよう、注意喚起をすべく、共通テストで大失敗する東大受験生について類型化を試みたいと思います。

先ず何と言っても、過去問や試行調査の分析を怠るタイプの受験生でしょう。
以下、代表的な具体例を5つあげます。

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