映像授業【東大世界史 大論述対策講座9】2020年第1問〜東アジア世界における国際秩序の変容〜

皆さん、こんにちは!

本講義では、東大史上初めて史料が出題された2020大論述を扱いたいと思います。

2020年度入試では、東京大学のみならず、大阪大学でも出題形式を大きく変えたことで話題となりました。

2020年は世界史が高校課程で必修ではなくなり、代わって、歴史総合なる科目が新設された節目の年でもありました。
新しいもの好きの東大にあって、最新のトピック(テーマ)や潮流に合わせてくるとは予想しておりましたが、まさかドンピシャで来るとは驚きました。
と申しますのも、実は、2020大論述のテーマは、歴史総合の教科書の探究コーナーにそのまんま載っているのです。

大論述概論の講義でも申し上げましたように、「最新の」教科書や資料集はぜひ入手するよう心がけてください。
新たに設けられた特集記事補訂された内容に思わぬ「宝」が埋まっていることがあります。

さて、前回の第8回講義で、東京大学では「政体(政治体制)の変化」が頻出であると申し上げました。
2020大論述で問われた冊封体制の変容も、広くは政治体制の話だと言えましょう。

(第8回講義リンク)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座8】1991年第1問〜諸地域における政治体制の変化~

こうした東アジア世界特有の冊封体制は、明代に海禁政策とセットで展開されましたが、世界的な商業発展を前に1570年頃には民間貿易を許容するようになってきました。
まさに、第5回講義で扱いました2004大論述「銀の世界史」の話です。

(第5回講義リンク)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座5】2004年第1問〜銀の世界史〜

18世紀前半には世界の50%近い総生産を占めていた中国経済の繁栄にも終わりがやって来ます。
西欧諸国が持ち込んできた主権国家体制や自由貿易システムに取って代わられるようになるのです。
これは、まさしく、第3回講義で扱いました1996パクスブリタニカ大論述の話ですね!

(第3回講義リンク)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座3】1996年第1問〜パクスブリタニカ〜

そうして、西欧に侵食され始めたアジアの諸地域では様々な変革が求められるようになります。
それとともに、世界の各地で、西欧列強による目に余る帝国主義政策に反旗を翻す動きが芽生えます。
これは、まさに第1回講義で扱いました1985大論述〜反帝国主義運動〜の話ですね!

(第1回講義)

映像授業【東大世界史 大論述対策講座1】1985年第1問〜反帝国主義運動〜

このように概観してみますと、これまで敬天塾がご提供してきた講義が実は有機的に連関していることに気付けるのではないでしょうか。
本映像授業を全てご視聴し終えたとき、なぜ、この配列で授業を組んだのかご理解いただけると思います。

ぜひ、敬天塾の映像授業を通じて,東大世界史の魅力や面白さを再発見してください。
そして、ライバル達に世界史で差をつけ合格を奪取してください。

皆様の東京大学ご進学を、敬天塾は心から応援しております!


なお、授業動画のご視聴に先立ち、以下のイントロダクションをご覧ください。効果的な予習復習方法などをご案内しております。

(動画その1)大論述講座受講にあたってのイントロダクション(約11分)

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