いま話題のAI学習システム chatGTPは東大対策に有効!?

chatGTPとは

AIに様々なリクエストや質問をすることで、有益なアドバイスや英作文の添削までしてくれるということで注目度が上がっています。
ヤフー知恵袋の回答者がAIになったようなイメージです。

WEBページのオンライン版や、LINEサービスもあります。
LINEの「AIチャットくん」サービスは1日に3回くらい質問すると有料プランに移行せねばならなくなりますが、WEB版は1日に数十回ほど利用すると制限がかかります。
運営元のマイクロソフトが制限回数をころころ変えているため、明確に何回かは言及を避けたいと思いますが、LINEアプリ版より多く楽しめるのは間違いありません。

chatGTPの利用方法は?

LINE版はこちらのリンクより入手できます。
https://line.me/R/ti/p/@295aqhjz

こちらは普通にお友達登録をすればすぐに使えますが、1日に3回くらい使うと利用制限がかかるのが難点です。

WEB版は最初だけ登録手続きが必要です。
Gmailのアドレスを事前に作っておくことをオススメします。

まずは、こちらのURLをクリックしましょう。
https://openai.com/blog/chatgpt 

その後は以下の流れです。
手順1~3

手順4~6

手順7~9

手順10

chatGTPで何ができるの?

いろいろあります。「美味しいビーフシチューの作り方を教えて」という日常レベルの質問から、「私の英作文を添削して」と実用的なことまで活用方法は様々です。

たとえば、

英文を書いてみました。間違った表現があれば指摘してください。より良い表現があればぜひ教えてください。

と入力をして、間違いだらけの英文を書いたとします。すると、

このような返答が数秒で返されてきます。実に面白いですね!
ちなみに指示なしで英文だけ書き込んだ場合はどうなるかというと、

こんな風に、 [on] という前置詞の誤りの指摘もなく、先程の回答に比べ薄っぺらい内容になっています。
こういう時は、Regenerate responseを押すと、再度別の回答をしてくれます。

 

自分が書いた英文の文構造を変えずに、より良い英文に添削してほしい場合は、以下のようにまず具体的な指示をしてみましょう。コピペすると便利ですよ。

I would like you to rewrite my English composition to be more precise, easy, sophisticated and academic to get good grades. Please keep the sentences structure and correct grammatical mistakes.

と打つなどします。
すると、LINE版なら以下のような回答が返ってきます。

その後に添削してもらいたい英文のみを入力してみます。

同じ質問を何度もすると回答が変わってきますね。
では、WEB版ならどのような回答が返ってくるでしょうか。

その時々で回答内容が変わってきますね。回答内容の良し悪しを客観的に評価できる受験生には有益なツールかもしれません。

 

英作文の添削以外では、たとえば、なかなか覚えられない単語が幾つかあったとして、それらを使ったオリジナル例文を作ってもらうなんてこともできます。

でも、質問の仕方には工夫が必要です。以下のように回答されることもあるからです。

では、東大英語4Bで出される英文を和訳させるとどうなるのでしょうか。
せっかくですから2023年度入試の問題を和訳させてみました。

どうでしょうか。ふわっとした雰囲気は出せているかなと思いますが、これを東大入試で書いたら満点になるかというと、NOと言えそうです。なお、敬天塾の解答例はこちらのリンク先をご覧いただければ幸いです。

2023年東大英語(第4問B 英文和訳)入試問題の解答(答案例)・解説

 

引き続き、東大英語1Aの英文要約はどうでしょうか。

全文は長いのでここには表示しませんが、長い文章を打ち込みたいときには、英文の画像をスクショして、文字起こしのアプリを用いてコピペできるようにしてもらい、それをchatGTPの質問欄に入力する方法があります。
少し面倒ですね・・

ちなみに、英字新聞のWEB記事を要約して欲しければ、記事のURLを貼り付けて「要約して欲しい」とか「please summarize in 100 words」とでも指示すると良いでしょう。
さて、東大20231Aの英文要約の結果ですが・・・以下のようになりました。

まあ、とても要約にはなっていないですね。

再質問しても70〜80字の要約解答は示されませんでした。
敬天塾の解説はこちらをご参照ください。

2023年東大英語(第1問A 英文要約)入試問題の解答(答案例)・解説

 

さて、英語以外も見てみましょう。たとえば、計算ミスばかりするがどうしたらいいかと質問してみました。

当たり障りのない回答だったので、もう少し詳しく知りたいと再質問してみました。

こういうシンプルな質問には良質な回答が時折示されます。

では、古文単語がなかなか覚えられないという質問にはどのような解答が返ってくるのか試してみます。

そこら辺の教師に質問して得られる回答よりは具体的かもしれません。
せっかくですから、もう少し噛み付いてみましょう(笑)

学校や塾の先生なら怒り出す人もいるかもですが、AIなので淡々と答えてくれました。
ちなみに、敬天塾の考える古文単語制覇の戦略はこちらの講座で詳細をご説明しております。

映像授業【東大古文 古文単語編】(オリジナル確認テスト付)

 

では、東大地理2022年の問題はどうでしょうか。

あれ? 雲行きが怪しくなってきました。これを東大入試で書いたら0点だと思います。
敬天塾の解説記事と合格者の再現答案はこちら。

2022年東大地理(第三問B)入試問題の解答(答案例)と解説

chatGTPの問題点

既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、chatGTPの回答内容はその時々で変わりますし、内容的に不正確なことも多々あります。
それゆえに、示された情報の真偽を正確に評価できるだけの学力や知識量を持った上級者が時間潰しに遊んでみるのなら良いでしょうが、初学者や中級者がchatGTPを信じ切って勉強するのはリスキーだと言えます。
ヤフー知恵袋やWikipediaの劣化版のようなところもあり、ウソ情報をあたかも正しいかのように記述している点は害にすらなりかねません。

また、日本語で質問するよりも英語で質問したほうが、まだまともな情報が返ってくることが多くあります。
そこで、Deeplといった翻訳ソフトで英文をつくり、chatGTPで質問するという合わせ技を使う人もいるようです。
たしかに、ここまでして英語を駆使しようとする姿勢は学力向上に寄与するでしょうが、情報の選別眼が重要であることには変わりありません。

もっとも、この理は、リアルな世界でも同じです。
東大数学はこの参考書を3周したら完璧だとか、東大英語のマル秘テクニックなる言葉がSNSやネット上には散在していますが、それらを鵜呑みにして人生ダメにする受験生も相当数います。
それゆえ、必ず比較検討をし、東大受験なら東大受験に精通し、かつ自ら東大合格を果たしたことのある先生複数人に尋ねるのが重要だと思います。
敬天塾の知恵の館記事も、必ず複数の東大合格経験のあるプロ講師が確認しています。

誰もが情報発信できる時代だからこそ、情報の選別眼が以前にもまして高度に求められる時代になっています。
このchatGPTに限らず、情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考えて行動する習慣を身につけることが東大合格に不可欠なエッセンスなのだと思いました。

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