敬天塾presents 東大入試直前期 合格ポイント集 世界史編

東大入試直前期に注意すべき点、出題予想、多くの受験生が太刀打ちできないであろう分野を紹介します。
東大世界史において満点を取る戦略については、すでに映像授業【東大世界史 戦略編】東大世界史で満点を取った講師による特別授業などでお伝えしてきました。この記事と合わせて習得すると、なお効果的です!
① 最新の出題傾向
2020年の世界史大論述で、東京大学は「初めて」史料を分析させる問題を出題されました。
これは、2022~2023年度にかけて新設される「歴史総合」「世界史探求」を意識したものだと言われています。事実、歴史総合の教科書に掲載されている特集テーマと同じものが問われたのです。この点、以下の記事も是非あわせてご一読ください。
◆新傾向入試に注意! 東大世界史2023年度の出題形式が大幅に変わるおそれあり!?
新傾向入試に注意! 東大世界史2022年度の出題形式が大幅に変わるおそれあり!?
◆2025大学入試どうなる
「歴史総合は世界史だ!」時代と国、抽象と具体、行き来して思考する力を 世界史専門塾ゆげ塾に聞く
2021年度は、コロナ禍の影響を受けた現役生を配慮してか、1995年大論述のリメイク版である古代地中海周辺史が出題されました。過去問探究をしっかりしてきた受験生は報われたと言える問題でした。以下の記事も是非ご覧ください。
コロナ禍で高校での学習に支障が出た現役生に配慮したように思われる2021年度入試とは打って変わって、2022年度入試ではトルキスタン大論述という現役生が盲点としがちな中央アジア史をテーマにした大論述が出題されました。
詳細な分析や合格者の答案のご紹介を以下の記事でしておりますので、ぜひご一読ください。
2022年度の大論述では、従来通りの出題形式に戻っており、資料読解を要求することもありませんでした。
ですが、皆様がご受験される2023年度には、2020年度と同様に再び資料分析などをさせる新傾向の問題が復活するかもしれません。2021年7月には河合塾の東大OPでも、それを意識した大論述を出題しています。
2020年度の問題構成に対する自分なりの答案作成スタイルを、予備校解答を比較検討しながら確立するようにしてください。そうすることで試験会場での不用意な動揺を回避することができます。
② 心がまえ
19〜20世紀にヤマを張ればなんとかなると言われていた大論述ですが、2017年には唐突に古代帝国比較史を出題してきたりもしました。
他科目では、たとえば、数学で2017年には過去に出題されたことが皆無に等しいベクトルを出題し、2018年には毎年必ず出ると言われていた確率の問題を出題しませんでした。英語では、2011年には第1問(C)を出題してみたり、2018年にリスニングの選択肢を5つに変更したりと形式変更はどの科目にも見られます。
冷静に読み解けば、多くの「配慮」が散りばめられていることに気付かされますが、直近の問題傾向にだけ脳を順応させてきた受験生ほど動揺し、頭が真っ白になる傾向にあります。如何なる状況を前にしても不動の実力をつけるための方法は別記事でもご紹介しているので、併せてご一読ください。
全集中「合格の呼吸」捌ノ型〜「捨」てて「拾」え〜【毎月10日掲載】